鷲見明(公認会計士) この記事の監修者:鷲見明(公認会計士)

経理代行を始める最初の1カ月で必要なこと

経理代行を始める最初の1カ月で必要な準備と手順を解説する記事の表示画像

経理代行を初めて利用する会社にとって、
「最初の1カ月で何をすればいいのか」
「どんな準備が必要なのか」
は意外と分かりにくいポイントです。

実は、最初の1カ月の進め方で、その後の経理の安定度が大きく変わります。

この記事では、経理代行をスムーズに立ち上げるために、
最初の1カ月で必ずやるべきことを実務目線で整理しました。

目次

最初の1カ月でやるべきことは大きく5つ

  • 現状の経理フローを共有する
  • 必要な資料・データをまとめて渡す
  • 担当者とのコミュニケーションルールを決める
  • クラウド会計の設定・権限付与を行う
  • 最初の月次締めを一緒に進める

この5つを押さえるだけで、経理代行の立ち上がりは驚くほどスムーズになります。

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① 現状の経理フローを共有する

最初にやるべきことは、「今どうやって経理を回しているか」を経理代行側に伝えること。

たとえば:

  • 請求書は誰が作成しているか
  • 経費精算はどのタイミングで行っているか
  • 支払いは月に何回あるか
  • 給与計算は社内か外部か
  • 会計ソフトは何を使っているか

これらを共有することで、経理代行側は
「どこを引き継ぐべきか」「どこを改善できるか」 を判断できます。

ここを曖昧にしたままスタートすると、後から修正が必要になり、二度手間になりがちです。

② 必要な資料・データをまとめて渡す

経理代行が業務を開始するには、最低限の資料が必要です。

代表的なものは次の通り:

  • 過去の試算表・総勘定元帳
  • 科目内訳書
  • 銀行口座の入出金データ
  • クレジットカード明細
  • 給与台帳
  • 契約書(主要取引先分)
  • 請求書・領収書の保管場所

これらを最初にまとめて渡すことで、
初月から正確な月次が作れるようになります。

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③ 担当者とのコミュニケーションルールを決める

経理代行は「丸投げすれば終わり」ではありません。
スムーズに進めるためには、コミュニケーションの型を決めることが重要です。

たとえば:

  • 連絡手段:チャット?メール?
  • 連絡頻度:週1?月2?
  • 月次締めのスケジュール
  • 質問が来たときの対応ルール
  • 社内での窓口担当者を誰にするか

これらを最初に決めておくと、
「誰が何をするのか」が明確になり、混乱がなくなります。

④ クラウド会計の設定・権限付与を行う

経理代行を使う会社の多くは、クラウド会計(マネーフォワード/freee 等) を利用します。

最初の1カ月でやるべき設定は:

  • 経理代行への権限付与
  • 銀行口座・クレカの連携
  • 勘定科目の整理
  • 自動仕訳ルールの設定
  • 経費精算アプリとの連携

これらを整えることで、
翌月以降の経理が一気にラクになります。

⑤ 最初の月次締めを一緒に進める

初月は、経理代行と会社側が一緒に月次を作る期間です。

具体的には:

  • 不明取引の確認
  • 勘定科目のすり合わせ
  • 売掛・買掛の残高確認
  • 経費の分類
  • 月次レポートの形式確認

ここを丁寧に行うことで、
2カ月目以降はほぼ自動的に月次が完成する状態 をつくれます。

最初の1カ月でやるべきことをまとめると…

やること目的
経理フローの共有引き継ぎ範囲を明確にする
必要資料の提出初月から正確な月次を作る
コミュニケーションルールの設定誰が何をするか明確にする
クラウド会計の設定自動化・効率化の基盤づくり
初月の月次締めを一緒に進める2カ月目以降の安定運用

まとめ:最初の1カ月が“経理代行の成功”を決める

経理代行は、最初の1カ月を丁寧に進めるほど、その後の経理が安定します。

逆に、最初の準備が曖昧だと、

  • 不明取引が増える
  • 月次が遅れる
  • 社内の負担が減らない

といった問題が起きやすくなります。

最初の1カ月でやるべきことを押さえておけば、
「任せてよかった」と実感できる経理体制が整います。

経理代行を初めて利用する企業にとって、最初の1カ月はとても重要な期間です。
この立ち上げ期間に「何を準備し、どう進めるか」で、その後の経理の安定度が大きく変わります。
この記事では、経理代行をスムーズにスタートさせるために、最初の1カ月で必ず押さえておきたいポイントを実務目線で整理しました。

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