鷲見明(公認会計士) この記事の監修者:鷲見明(公認会計士)

経理代行の乗り換えで失敗しない7つの要点

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目次

はじめに

現在利用している経理代行会社について、

  • 対応が遅い
  • ミスや修正依頼が多い
  • 担当者とのコミュニケーションが取りづらい
  • 料金に見合ったサービスを受けられていない

と感じている企業も少なくありません。

経理代行は会社の重要な業務を支えるパートナーです。そのため、サービスに不満を感じた場合、経理代行会社の変更を検討することは珍しいことではありません。

しかし、十分な準備をしないまま乗り換えると、データの引き継ぎ漏れや業務の混乱が発生し、かえって経理体制が不安定になることがあります。

この記事では、経理代行会社を変更する理由、乗り換えによって期待できる効果、変更前に確認したいポイント、失敗しないための進め方について解説します。


経理代行会社の変更を検討する5つの理由

① 対応スピードが遅い

経理代行会社への不満として最も多いのが、対応の遅さです。

例えば、

  • 問い合わせへの返信が遅い
  • 資料提出後の処理に時間がかかる
  • 月次資料の完成が遅い

といったケースです。

経理業務は経営判断にも直結するため、数字の確認が遅れると経営管理にも影響します。


② ミスや修正が多い

仕訳ミスや入力漏れ、消込漏れなどが頻繁に発生すると、確認や修正対応に余計な時間がかかります。

本来、経理代行は業務負担を軽減するためのサービスです。

修正対応ばかり発生している場合は、品質管理体制に問題がある可能性があります。

合わせて読みたい:会計の専門家が関わる経理代行の特徴


③ 担当者が頻繁に変わる

担当者変更が多いと、

  • 毎回同じ説明をしなければならない
  • 自社の事情を理解してもらえない
  • 引き継ぎ不足によるミスが発生する

といった問題が起こります。

経理業務は継続性が重要なため、担当者体制も重要な比較ポイントです。


④ 改善提案がない

単純な入力業務だけではなく、

  • クラウド会計の活用
  • 業務フローの改善
  • 月次決算の早期化

などを期待している企業も増えています。

しかし、依頼された作業をこなすだけで改善提案がない場合、会社の成長に合わせた経理体制を構築しにくくなります。


⑤ 会社の成長にサービス内容が合わなくなった

創業時には十分だったサービスでも、会社の成長とともに必要な支援内容は変化します。

例えば、

  • 請求書発行件数の増加
  • 支払件数の増加
  • 従業員数の増加
  • 月次管理の強化

などです。

事業拡大に合わせて、より幅広いサポートを提供できる会社へ変更するケースもあります。


経理代行を乗り換えることで期待できる効果

月次決算の早期化

資料回収や会計入力の流れが改善されることで、試算表を早く確認できるようになる場合があります。

数字を早く把握できるようになることで、経営判断のスピード向上にもつながります。

合わせて読みたい:経理代行で月次が遅れる罠!失敗事例5選と契約前の対策


経理担当者の負担軽減

対応範囲の広い経理代行会社へ変更することで、

  • 請求書発行
  • 支払管理
  • 経費精算
  • 売掛金管理

なども任せられるようになり、社内負担を減らせる場合があります。


経理業務の標準化

乗り換えをきっかけに、

  • 業務フローの整理
  • マニュアル整備
  • 資料管理ルールの統一

を進める企業も少なくありません。

属人化の解消にもつながります。

合わせて読みたい:経理の属人化を解消する方法5選


クラウド会計の活用が進む

新しい委託先がクラウド会計に強い場合、

  • freee
  • マネーフォワード クラウド

などを活用しながら、経理業務の効率化を進めることができます。

合わせて読みたい:クラウド会計 × AIで経理はどこまで効率化できるのか


経理代行会社を変更する前に確認したい7つのポイント

① 現在の契約内容を確認する

まずは契約内容を確認しましょう。

特に確認したいのは、

  • 解約予告期間
  • 違約金の有無
  • データ返却条件
  • 引き継ぎ対応範囲

です。

契約内容を把握せずに解約すると、想定外の費用が発生することがあります。


② 経理データを自社で管理できる状態にする

以下の情報は自社で保有しておくことが重要です。

  • 会計ソフトのログイン情報
  • 総勘定元帳
  • 試算表
  • 請求書データ
  • 領収書データ
  • 銀行口座情報

データが十分に引き継がれないと、乗り換え後の業務に支障が出る可能性があります。


③ 現在の不満を整理する

「何となく不満だから変更する」では、同じ失敗を繰り返す可能性があります。

例えば、

  • レスポンスが遅い
  • 月次資料が遅い
  • 改善提案がない
  • 担当者が頻繁に変わる

など、具体的に整理しておきましょう。

合わせて読みたい:経理代行を選ぶ前に確認すべき7項目


④ 引き継ぎ期間を確保する

経理業務は一度に切り替えるとリスクがあります。

理想的には1〜2か月程度の引き継ぎ期間を設け、

  • 業務フロー
  • 提出資料
  • 会計処理ルール
  • 月次スケジュール

を整理しながら移行することをおすすめします。

合わせて読みたい:経理の引き継ぎを楽にする3つの改善策


⑤ 新しい委託先の対応範囲を確認する

経理代行会社によって対応範囲は大きく異なります。

例えば、

  • 記帳代行のみ
  • 請求書発行対応
  • 支払管理対応
  • 給与計算対応
  • 月次報告対応

などです。

契約前に必ず確認しましょう。


⑥ チェック体制を確認する

品質面を重視する場合は、

  • ダブルチェック体制
  • 管理者レビュー
  • 公認会計士による品質管理

などの有無を確認しておきましょう。

合わせて読みたい:会計の専門家が関わる経理代行の特徴


⑦ コミュニケーション体制を確認する

契約後のやり取りも重要です。

確認しておきたい項目は、

  • チャット対応の有無
  • 担当者固定の有無
  • 返信目安
  • 定期ミーティングの有無

などです。


経理代行会社の変更で失敗しやすいケース

料金だけで選んでしまう

費用の安さだけで選ぶと、

  • 対応範囲が狭い
  • 品質管理が不十分
  • サポート体制が弱い

といった問題が発生する場合があります。

料金だけでなく、サービス内容全体で比較することが重要です。

合わせて読みたい:経理代行の見積もりを解説 料金が決まるポイント


引き継ぎ準備をしないまま解約する

現在の契約を先に終了すると、

  • データ不足
  • 業務漏れ
  • 月次処理の遅延

が発生する可能性があります。

新しい委託先が決まってから解約を進める方が安全です。


自社の課題を整理せずに変更する

何を改善したいのかが曖昧なまま変更すると、乗り換え後も同じ不満が残ることがあります。

まずは課題を明確にしましょう。


経理代行会社を変更する際の流れ

一般的な流れは以下の通りです。

  1. 現在の課題を整理する
  2. 新しい委託先を比較検討する
  3. 見積もりを取得する
  4. 契約内容を確認する
  5. 引き継ぎ計画を作成する
  6. データ移行を実施する
  7. 現在の契約を終了する

この順番で進めることで、業務への影響を最小限に抑えられます。

合わせて読みたい:失敗しない経理代行の選び方7つのポイント


FAQ

Q. 経理代行会社の変更はよくあることですか?

珍しいことではありません。

サービス内容や会社の成長に合わせて変更する企業も多くあります。


Q. 乗り換えにはどのくらいの期間が必要ですか?

一般的には1〜2か月程度の引き継ぎ期間を設けるケースが多くなります。


Q. 解約前に新しい委託先を決めるべきですか?

はい。

先に新しい委託先を決めてから移行準備を進める方が安全です。


まとめ

経理代行会社の変更は珍しいことではありません。

しかし、料金や印象だけで判断すると、同じ問題を繰り返す可能性があります。

乗り換えを検討する際は、

  • 現在の課題を整理する
  • 契約内容を確認する
  • データ管理状況を確認する
  • 引き継ぎ期間を確保する
  • 新しい委託先の対応範囲を確認する

ことが重要です。

適切な準備を行うことで、経理業務を止めることなくスムーズな移行が可能になります。

合わせて読みたい:経理代行の成功事例5選 課題別に解説


経理代行会社の変更をご検討中なら

現在利用している経理代行会社について、

  • 月次資料の提出が遅い
  • 担当者変更が多い
  • 改善提案がない
  • 経理業務の属人化が解消されない

といったお悩みがある場合は、まるまる経理へお気軽にご相談ください。

現在の経理体制や課題をヒアリングしたうえで、必要な業務範囲や改善方法をご提案いたします。

また、経理代行の乗り換えが適切なのか、現在の運用を改善した方が良いのかも含めてご案内いたします。

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