鷲見明(公認会計士) この記事の監修者:鷲見明(公認会計士)

経理の月初にやることを固定化する方法

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経理の月初は、前月分の確認や締め作業が重なりやすく、毎回バタバタしがちです。やることを固定化しておくと、抜け漏れを減らしながら、月初の作業を安定して進めやすくなります。

目次

月初に混乱しやすい理由

月初は、請求書の回収、入金確認、経費精算の締め、会計データの確認などが同時に発生しやすい時期です。業務の順番が決まっていないと、その都度判断することになり、時間がかかります。

また、担当者ごとに進め方が違うと、同じ作業でも確認ポイントがずれてしまいます。結果として、経理側だけでなく、営業や総務への確認も増えやすくなります。

たとえば、請求書は来ているのに証憑がそろっていない、経費申請は上がっているのに承認が止まっている、入金はあるのに消込ができていない、といった状態が重なると、月初の数日だけで大きな負荷になります。こうした「小さな未完了」が積み重なると、月初の段取りは崩れやすくなります。

最初に決めるべき作業

月初にやることを固定化するには、まず作業を洗い出すことが大切です。たとえば、前月請求の確認、入金消込、証憑回収、経費精算の確認、仕訳チェックなどを書き出します。

次に、それぞれの作業を「毎月必ずやるもの」と「必要なときだけやるもの」に分けます。すべてを月初の作業に入れるのではなく、定例化すべきものを絞ると運用しやすくなります。

さらに、作業順も決めておくと迷いが減ります。たとえば「未提出の回収 → 数字の確認 → 仕訳のチェック → 関係部署への連絡」のように順番を固定すると、毎回考え直す必要がなくなります。

ここで大事なのは、作業を細かく増やすことではなく、毎月同じ流れで進められる状態を作ることです。順番が決まると、誰が担当しても同じ判断がしやすくなり、属人化も抑えやすくなります。

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固定化しやすい形にするコツ

月初業務は、一覧表にして見える化すると定着しやすくなります。担当者、作業内容、締め日、確認先を表にしておくと、誰が見ても流れが分かりやすくなります。

また、毎月の作業をチェックリスト化しておくと、抜け漏れ防止に役立ちます。スプレッドシートなどで、同じ順番で確認できる形にしておくことが大切です。

できれば、作業ごとの所要時間も記録しておくと改善しやすくなります。時間がかかる工程が見えれば、どこを自動化するか、どこを前倒しするかの判断がしやすくなります。

たとえば、入金確認に時間がかかるなら銀行連携を強める、証憑回収に時間がかかるなら提出方法を1本化する、経費確認に時間がかかるなら申請ルールを見直す、というように改善の方向が見えます。つまり、月初の型を作ることは、単なる整理ではなく、改善の入口にもなります。

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運用を続けるための工夫

固定化したルールは、月ごとに少しずつ見直すと続けやすくなります。毎回の作業で詰まりやすい部分を振り返り、必要に応じて順番や担当を調整すると、無理なく改善できます。

また、月初の作業を一人に抱えさせないことも重要です。関係部署との連絡先や依頼タイミングを決めておくと、経理だけが追いかける状態を減らせます。

月初業務が安定すると、月中の確認や月末の締めも進めやすくなります。経理の負担を減らすには、月初の型を作ることが近道です。

さらに、月初の作業が安定すると、担当者が変わっても業務が崩れにくくなります。これは、経理の引き継ぎや休職時の対応にも効果があります。日々の実務を「人」ではなく「仕組み」で回せるようになるためです。

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まとめ

経理の月初にやることを固定化するには、作業を洗い出し、順番を決め、チェックしやすい形にすることが大切です。月初の流れが安定すると、確認漏れや手戻りが減り、経理全体が回しやすくなります。

最初から完璧に整える必要はありません。続けながら少しずつ改善していくことで、自社に合った月初の型ができていきます。

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