鷲見明(公認会計士) この記事の監修者:鷲見明(公認会計士)

経理の属人化はなぜ危ない?会社に起こるトラブルと対策

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目次

属人化しやすい経理業務の特徴

経理業務は、数字に強く、丁寧で、気を遣える人でないとなかなかやりにくい仕事です。
そのため、気づかないうちに「経理=〇〇さんしかできない業務」となり、
特定の社員に業務が集中しやすいのが特徴です。

請求書の発行・管理、取引先の入力、経費精算、給与計算、月末の決算処理など、
毎月のルーティン業務がその人だけに回っていると、
誰も手を出しにくくなり、簡単に「属人化」の状態に入り込んでしまいます。

属人化のリスク① 異動や退職で数字が止まる

経理が属人化していると、その担当者が異動や退職、長期休暇になったときに大きな影響が出ます。
その人だけが知っているルールやコツ、仕訳の習慣、書類の保管場所、取引先の勘定科目などが多く、
他の人が「どうやればよいか」が分からないまま、業務が空回りしやすくなります。

その結果、
– 月末締めが遅れる
– 支払いが滞る
– 経費の精算や給与の処理が滞る
– 経営者が「今月の数字はどうなっている?」と聞いても、答えられない

といった状態になりやすく、会社にとって非常に危うい状況になってしまいます。

属人化のリスク② ミスや不正が見つかりにくくなる

属人化した経理は、1人でループしている状態になりやすく、
チェック体制が弱まります。その人が「自分で入力+自分で確認」を繰り返すと、
自分の作ったデータに慣れてしまい、ミスを見過ごしやすくなります。

また、他の人があまり見ないため、
– 同一取引を二重計上する
– 勘定科目を間違える
– 期首・期末の調整が抜け落ちる

といったミスが、気づかれないまま残り続けることがあります。

さらに、経理が「ブラックボックス化」すると、不正行為が見つかりにくくなるリスクも高まります。
たとえば、架空の経費を計上したり、本来あるべき取引をわざと隠したりする行為が、
誰にもチェックされず、長期間放置されてしまう可能性があります。

→  経理のブラックボックス化による不正を防ぐ5選

属人化のリスク③ 業務改善が進まない

経理が「結局〇〇さんがやるからいい」という雰囲気になると、
業務そのものの見直しや効率化がされにくくなります。
「あの人が分かっているから、今のままでも大丈夫」
という空気の中で、古いやり方や手作業がずっと残り続けます。

その結果、
– 同じ内容を何度も入力し続ける
– 紙の書類が散らからないまま増えていく
– 新しいツールやクラウド化を導入しても、うまく使われない

といった状態になり、経理は「誰かが頑張って処理するだけのボトルネック」になってしまいます。

属人化を防ぐための3つのポイント

経理の属人化は、ある日突然解消できるものではありませんが、
少しずつ意識を変えていくことで、大きく改善できます。

1. 仕事の流れを可視化する
何を誰が、いつ、どのようにやっているかを一度整理します。
チェックリストや簡単なマニュアルを作ることで、「誰でも確認できる状態」に近づけます。

2. 最低一人の「サブ担当」をつくる
経理担当者以外に、少しずつ業務を任せる役割を決めます。
月次入力の一部や、支払い処理のチェック、請求書の整理など、
丁寧に役割を分けることで、リスクを分散できます。

3. クラウド化やルールの整理で「楽に共有」する
銀行連携や会計ソフト、請求書や経費の管理ツールなどを活用して、
データが1人で閉じ込まず、複数人で共有できる状態をつくります。
これにより、経理が「会社全体の仕組み」に近づいていきます。

属人化が進んでいたら、まずやること

もし「経理は結局〇〇さん任せ」「辞めたらどうしよう」と感じているなら、
次のステップから始めてみるのがおすすめです。

  • 現在の経理業務をすべてリストアップ
  • どの工程が誰に依存しているかを書き出して可視化
  • 一番抜けにくい部分から、マニュアルやチェックリストを作成

この3つだけで、かなりの属人化リスクを減らすことができます。

経理の属人化を解消する方法5選

まるまる経理ができること

まるまる経理では、経理業務の属人化を防ぐための
業務の整理・マニュアル化支援、クラウド化や代行運用のご相談も承っています。

経理担当者の負担を減らしつつ、
「誰がやっても数字が安定して回る仕組み」を一緒に整えていきます。
経理が属人化していると感じているなら、まずは「今、どこが依存しているか」を一緒に整理しましょう!

→ 会計の専門家が関わる経理代行の特徴

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